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介護保険情報:排せつの介護

  • おもらし(尿失禁)が頻繁にあるので困っています。
  • 右半身にマヒのある父をベッドからポータブルトイレへ移動させる際の介護方法のポイントを教えてください。
  • 寝たきりの父は座った姿勢を保つことができません。寝たままの状態で排せつをする介護の方法を教えてください。
  • 父が寝たきりとなり、トイレへの移動ができなくなったのでおむつを利用しようと思いますが。
  • おむつを使うことに本人も抵抗があるようですが。
  • 家族に迷惑をかけたくないと水分を摂りたがらないのですが。
  • 夜中に何度もトイレに起きてしまうようなのですが。
  • 体が思うようにならないので自分でトイレに行くことが困難です。
おもらし(尿失禁)が頻繁にあるので困っています。
おもらしは、加齢によって、膀胱(ぼうこう)出口付近の筋肉の調節機能が低下する等の理由でおこるもので、誰にでもおこりうるものです。過敏に反応して要介護者の自尊心を傷つけないようにすることが大切です。
早め早めにトイレへ誘導して排尿をうながし、排尿の回数を増やすことなどにより、おもらしは減らすことができます。
おもらしを気にするために水分摂取を減らすことは、脱水をひきおこすことになるため極端な水分制限はやめましょう。
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右半身にマヒのある父をベッドからポータブルトイレへ移動させる際の介護方法のポイントを教えてください。
以下のいくつかのポイントに注意して介護をおこないましょう。
(1)転倒を防止するため手すりのついたポータブルトイレにします。また、トイレ自体が動かないようにすべり止め等の工夫が必要です。
(2)ベッドとトイレを同じ高さにします。
(3)要介護者にベッドの端に浅く腰掛けてもらいます。
(4)具合の悪い側の膝を介護者の膝でしっかりと固定し、腰を持ち上げるようにして健康な側の足を軸に回転します。
(5)寄りかかってもらい下着を下ろします。
(6)静かにトイレに腰を下ろします。
(7)使用後は速やかに後始末と換気をおこないましょう。

・終わった後は、この逆の動作をおこないます。
・また、排尿・排便にあたっては、カーテンなどを使ってプライバシーを守りましょう。

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寝たきりの父は座った姿勢を保つことができません。寝たままの状態で排せつをする介護の方法を教えてください。
介護をする際の基本姿勢として、要介護者に残されている能力(「残存能力」と言います)を活用して自分でできることは極力自分でするように働きかけ、その行動を必要に応じて見守ることが大切です。
そういった意味で、もしその方が体を起こしてポータブルトイレ等を利用することができるのであれば、ポータブルトイレを用意するなどして、ベッド等から降りて排せつするような方法を考えてください。
どうしても座った姿勢を保つことができない場合は、差込み便器や尿器を利用するなどして排せつを介助することが必要になります。尿意・便意がある間は、可能な限り、おむつ等の利用は避けてください。
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父が寝たきりとなり、トイレへの移動ができなくなったのでおむつを利用しようと思いますが。
お父様は尿意・便意は伝えられる状態ですか?おむつを利用することは、要介護者の自尊心を深く傷つけるケースが多いので、できる限り使わない方がいいのではないでしょうか。
おむつの使用は、尿意も便意も全く訴えることのできなくなった場合の最後の手段と考えましょう。
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おむつを使うことに本人も抵抗があるようですが。
おむつに頼りきってしまうと感覚が麻痺してしまいます。尿意があり、抵抗がある場合には、可能な限りほかの方法でおこないましょう。
失禁を減らすために
(1)ちょっとした工夫で失禁を減らしましょう。水分の摂り過ぎに注意しましょう。
(2)衣服は着脱の簡単なものを選びましょう。
(3)部屋をトイレの近くにしたり、ポータブルトイレを設置してみましょう。
(4)差し込み便器や排尿器を使用してみましょう。
(5)時間を見計らってトイレに誘いましょう。
(6)排せつしたい時の態度や身振りを観察しましょう。

失禁があるからとおむつを考えるより、まず原因を探りましょう。ストレスやトイレへの距離など、身近な問題がきっかけになっていることもあります。
内臓の病気や成人病、薬による副作用なども考えられます。原因を取り除くために医師へ相談しましょう。また、介護用具を使う場合は、本人の生活動作にあったものを選びましょう。
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家族に迷惑をかけたくないと水分を摂りたがらないのですが。
高齢になると、体内に水分を蓄える力が衰えます。こまめに水分を摂ることが大切です。

水分が不足すると
(1)水分を摂らないと、尿が濃くなり量が少なくなります。
(2)かえって膀胱を刺激して頻尿になったり、抵抗力が弱まり、尿路感染症になります。
(3)また、便が固くなり便秘の原因にもなります。

水分摂取は重要です。お年寄りはのどが渇いていることに気づかないことがあります。元気がなくもうろうとしている時は、まず脱水症状に注意してください。
そして、脱水の怖さをよく説明して、水分を摂らないために尿量が少なくなることの方が、はるかに心配であることを伝えましょう。

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夜中に何度もトイレに起きてしまうようなのですが。
お年寄りに排尿障害が起きやすい原因が色々ありますが、特に夜間頻尿になるのが特徴です。
対処方法
(1)治療の可能性を確かめましょう。
(2)日中の活動を多くして、夜眠れるようにしましょう。

そのほかにも、尿器やポータブルトイレを使用して、身近で手早く排尿できるようにしましょう。寝る前は水分を控えめにしましょう。
衣服を排せつしやすいものにしましょう。場合によっては失禁パンツやパッドを使い、漏れへの対応をしましょう。
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体が思うようにならないので自分でトイレに行くことが困難です。
トイレに行くことを困難にしている原因を探しましょう。また、どのようにすれば可能なのかを考えることが大切です。
トイレに行くために
(1)病気でないかどうか確認しましょう。まず医師の診断を受け、診療で良くなるか相談しましょう。
(2)一日のうち毎回ではなく、昼間の時間や大便の時などにトイレを使う方法があります。
(3)介護者がいる時には、トイレを利用するようにしましょう。

身体の機能が低下している場合は、できる限り原因を知り解決の方法を考えましょう。
寝室をトイレに近い場所に設けたり、押入をトイレに改造したり、お年寄りの意思を最後まで尊重できるよう、お手伝いしましょう。
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