在宅での看取り
私はケアマネジャーとして、これまで数えきれないほど「在宅での看取り」をお手伝いさせていただきました。今回は義理の母(以下、母)の話を、家族の立場とケアマネジャーの立場の両方からご紹介いたします。

義理の母の体に肝臓癌がみつかりました。
主治医からは「長くはない」と説明されましたが、夫や家族は「もっともっと治療をして治してほしい」「最善を尽くしてほしい」と希望していました。

私は、「積極的な治療をせずに、在宅で穏やかに看取る」という選択肢もあるのではないかと考えていました。ただ、嫁という立場で、そのことを伝えていくのはとても難しいことでした。私の話を夫や家族が受け入れるのに数週間を要したのを今でも覚えています。

最終的には、母が「自宅に戻りたい。外の桜を見たい」と話し、母が夫や家族の背中を押した形で自宅に戻ることになりました。

家族に囲まれ、家族の動く気配や家の匂いを感じられる生活が始まりました。
病院では食べられなかったアイスクリームを口にしました。
介護保険サービスを利用し、寝たままでも入れるお風呂を用意してもらい入浴することもできました。
医師や看護師さんも訪問してくださいました。

そして・・最期の時がやってきました。
「お兄ちゃんお父さんをよろしくお願いね」
「みんな、ありがとう・・」
と、一人一人にお別れをして、母は旅たちました。

夫と家族は「あのとき“自宅で看取ることができる”ということを知らなければ、病院で母は逝っていた。自宅であのような時間を過ごせると思っていなかった。」と後に話していました。

ご本人にとってもそうですが、看取る家族にとっても、“本人が望む場所”でお別れができることで、ある意味「達成感」を得られるのではないかと思います。
自宅での看取りを支える在宅介護サービスや在宅医療サービスが整ってきています。ぜひ、ケアマネジャーに相談してみてはいかがでしょうか。

PR みずたま介護ステーションでは、自宅で暮らし続けたい想いを支えます。
(2017.7.13)