介護保険制度順調に浸透
――要介護認定者、居宅介護サービス受給者は大幅に増加――
平成12年に施行された介護保険制度は今年4月には制度がスタートしてから3周年目を迎え、介護報酬について第1回目の見直しが実施されるが、厚生労働省老健局介護保険課が毎月発表している「介護保険事業状況報告(暫定)」から第1号被保険者数、要介護認定者数、居宅介護サービス受給者数及び施設介護サービス受給者数の推移を見ると以下のとおりいずれも大幅な伸張を見せており介護保険制度は順調に浸透していることが分かる。
特に居宅介護サービスの伸びは著しく介護の社会化を目指した居宅介護が日本社会に着実に受け入れられてきていると言える。
 
  第1号被保険者数 要介護認定者数居宅介護サービス受給者数 施設介護サービス受給者数
平成14年12月末 23,688千人 3,353千人 1,914千人 709千人
平成13年12月末 22,881千人 2,884千人 1,594千人 665千人
平成12年12月末 22,138千人 2,498千人 1,297千人 624千人
平成12年 4月末 21,655千人 2,182千人 972千人 518千人
  (注:各年の12月末サービス受給者数は10月給付分の人数)

また各サービスごとの保険給付状況についてみると平成14年12月単月の総支払額(10月に給付されたサービスに対する支払額)4,046億円の内訳は以下のとおり。
なお平成13年12月の総支払額は3,565億円であった。

<居宅介護サービス>   1,765.61億円
訪問通所サービス 1,295.23億円 訪問介護、訪問介看護、通所介護、など
短期入所サービス 182.60億円 短期入所生活介護、短期入所療養介護など
その他単品サービス 245.31億円 居宅介護支援、特定施設入所者生活介護など
福祉用具購入費 8.74億円  
住宅改修費 33.72億円  

<施設介護サービス>   2,280.14億円
介護老人福祉施設 1,000.52億円
介護老人保健施設 762.19億円
介護療養型医療施設 517.43億円
(2003.3.31)
 

 

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