認知症予防に「低栄養」に気をつけましょう
【「低栄養」は老化を早めます】
シニア世代は、食が細くなったり、食事づくりがおっくうになったりして、品数や量が減りがちです。また、近年、中高年の肥満が増加し、肉や脂肪を控えるようにという情報にふれることも多いでしょう。しかし、食事量が減っている人が中高年向けの食事法をそのまま取り入れてしまうと、低栄養状態におちいってしまう恐れがあります。
低栄養状態になると、血管の壁がもろくなったり、ウイルスに対する抵抗力が衰えたり、体力が低下します。
さらに、認知症の発症にも影響を及ぼすことがわかってきました。
低栄養は老化のスピードを早めます。シニア世代は、いろいろなものを“しっかり”食べることが大切です。

【やせてきたら要注意】
食事が十分にとれないと、低栄養になり、やせてきます。
東京都健康長寿医療センター<旧(財)東京都老人総合研究所の調査>では、BMIが20以下の「細い人」の生存率は、「太い人」「少し太い人」「少し細い人」のいずれより、顕著に低いという結果が報告されています。
低栄養によるやせ過ぎに注意しましょう。

【適塩でおいしく食べよう〜見えない塩分に注意しましょう】
厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、食塩摂取量の一日あたりの目標量は成人男性が9g未満、女性が7.5g未満です。
また、高血圧で治療している人は、一日6g未満にすることがすすめられています。最近は減塩を心掛ける人も多く、日本人の食塩摂取量は次第に減っているのですが、21年度国民健康・栄養調査の結果によると、70%の人が目標値より多く食塩を摂取しています。
食塩の取りすぎは高血圧をはじめとした生活習慣病に深く関わってきますので、注意が必要です。


出典:農林水産省 みんなの食育「しっかり食べて老化を防ぐ」
     
出典:農林水産省 「塩分の取りすぎに注意」
(2023.5.15)
 

 

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